感想とか

電撃文庫の新刊でましたね。先月の分まだ読み終わってないのにorz
本は腐らないからと築き上げた積読の山を見るたびに思うのですが、やっぱり、読み頃ってありますよね。


雨天決行さんの「理解されない音楽家」。トラックはirisさん。声が特徴的なMCさんですよね。ざらついた声質がトラックの高音部分と被ってる感じは有りなのか無しなのか分かれそうですが、結果として声質は際立っているように思いました。剥き出し感丸出しのラインの宝庫で、個人的な好き嫌いで言えば超好きです。米に「読んだまんまにしか取れず、裏や奥行きが感じられない」的なことがかかれてましたね。それじゃ駄目なんでしょうか。意味深な雰囲気だけを珍重した結果、どっかの誰かのデッドコピーのような音源が溢れるくらいなら、リリックがそのまま伝わって、それが聞き手に何らかの感情や思考を喚起させる物にもっと増えて貰った方が良いんじゃないでしょうか。個人的にはそのように思います。もちろん、聞き手の受け取りが多様に可能で、何度も何度も反復してどんどん研ぎ解していくようなタイプの物も好きなんですが、向かってる方向が違うので、同一線上で語るのはお門違いな感がありますよね。どちらに向いていても、完成度の高いものは誰かに届くと思いますし、そうあって欲しいと思います。MCの煮詰まってる感が良く伝わってくる曲でした。吹っ切れて次の段階に進めると良いですね。トラックの終り方が勿体無いというのは、以前言及したときに書きましたね、たしか。



sntcsさんの「とある愛に敬意」。前日、聞きそびれた曲がこれのようですね。ご自身の友人に対するDISと言う事のようです。直接言ってあげる方が良いケースもあるとは思いますが、関係がこじれてしまうと、なかなか、ダイレクトに言えなかったりすることもありますよね。曲にすることで、ワンクッション置いて伝えようと言う事なんでしょうか。DISとかBEEFとか言ってしまうと、余計こじれちゃいそうな気がするのは私だけでしょうか。まず、件の友人にこの曲を聴いて貰わないと始まらない気がしますね。ある意味、その人やその周辺の人を対象に作られた音源ということなのでしょう。なかなか聴き応えがあると思いましたが、もう少し書くに至る明確な状況の説明などが無いと、多くの人はエンタメとして聴いた結果消化不良といった感じになりそうな気もします。表現としては有りだと思います。ヘイトとラブが近いものであるなら、ある意味恋人のために書くラブソングのようなもんでしょうかね。友愛あって故のこと、ということのようですので、そう遠くもないような気もします。トラックも聴き応えありましたね。



佐山眞一郎 a.k.a. Big-U(?)さんの「永久に葬るK-N-I-T-E」。一聴の価値有りとだけ書いておきます。アレですよね、アレ。共通認識が無いと結構悲惨なことになりますが、分かる人にはちゃんと伝わるというやつですね。えーと、結果的に対象の動画の再生数を上げるあたりは、構造上しかたないですね。ええと、椎名へきるは、「空想メトロ」が私のフェイヴァリットです。関係ないですか、そうですか。



変態☆紳士さんのトラック。生産ペース落ちませんね。毎度同じ感じとのことですが、制作の方法論的な変化が無いということでしょうね。とは言っても、一つの方法論を突き詰めていくことが無駄だとは思いませんし、このトラックの気持ちよさも夢や幻の類ではないと思います。今使っている方法論で得た技術などは、別の方法論にシフトしても使えるでしょうし、何事も積み重ねが肝心ですよね。
脱線しますが、紅の小説版のあの売り方はどうかと思いますよ、ほんとに。