感想とか

公取JASRACに排除措置命令を出す模様ですね。
時代は変わる……と言うことでしょうか。
著作権の存在をを認めつつも、そこにまつわる様々な胡散臭さを振り払うことが出来ませんね。



素人大学生さんのトラック。ビートを先に作って、それに合わせてピアノを弾いたとかそういうことなのでしょうか。これはこれで有りだとは思うのですが、どうもクオリティがあるラインで足踏みしている感があり大変残念に思います。それはけして分厚い壁ではなく、非常に薄い膜のようなものだと思います。沢山作るノウハウと一つのものを作りこむノウハウは、無関係とは思いませんが、けっして同じものではないと思います。生産速度に特化することも一つではあると思うのですが、時間をかけても作りこむという別のベクトルの有り様を知ることのメリットも多いと思うのですが、どうでしょうか?
一つのトラックに割いた時間が長いことは、殆どの場合、聞き手の評価にプラスの影響を及ぼさないでしょう。しかし、真剣に自分の作るトラックと向き合うことは、少なからず作り手にとって、成長の為の助走として機能するのではないでしょうか。

ちょっとかなりの長文で脱線してしまったので、一考した後、殆ど割愛しました。特定の人の音源に対しての感想からは逸脱した感があったので、それも止む無しというところでしょうか。正直まだ様々な点で細かい線引きが難しいです。スタンスはそれぞれですし、押し付けがましい感が強くなってる気がするので、自重が必要のようですね。



聴きそびれましたorz。



pistraさんの「イミもキリもナニもない」。リリックの内容的にフックが肝のように思うんですが、そのフックに違和感があり、「散々泣いていた結果がこれだよ」と思わず定番のAAで脳内にコピペされてしまった感じです。とても上手く、リリックの内容もトラックの雰囲気に良くあっていたとは思うのですが、全体で聴いたとき、前述の点が非常に勿体無いなと思いました。分かりやすいくらいすっと共感できるラインがいくつかありました。全体的に耳障り良く体裁を整えることに非常に気を割かれているているような印象を受けたのですが、こういう内容のときは、鍍金で加工されている感じよりは、地金むき出し感があったほうが、聞き手を抉る意味では効果的のような気もします。そういう意味では、デビューしたある人を名指しした部分が、堪えたいけど漏れ出た部分という感じなんでしょうか。動画がもっとリリックにあった背景だとより聞き手が詩の世界に入り込みやすいのではないでしょうか。



INLAWさんの「Dead Man Walking」。ご自身の手によるトラックがとてもよかったです。個人的には冒頭だけでもハットのローをカットした方が良かったなと思いました。リリックに関しては言及を避けさせていただきたいと思います。動画の背景に使っている写真の選別などは良かったですね。