感想とか


次郎(仮名)さんの「誹story X」。トラックは流麗なピアノフレーズの良作。ラップは言葉のボキャブラリーが豊富で、切々と畳み掛ける感じが非常に良いと思います。ですが、その内容は本当にあきれてしまうほど軽薄そのもので残念でした。ここで国際問題を論ずるつもりも無いのですが、社会派を気取るにしても足り無すぎる知識量。見識の狭さをまざまざと見せ付けられた気がします。世界の対立構造に関しても時代錯誤な見当違いをされてるようで、正直、ネット上に点在するチラシの裏のほうがまだ見ごたえがありますね。事の真実はさておき、間違いなく背伸びをされていると思います。
米で外国のことは実際に行かないと・・・というのがありましたが、真っ向から否定させていただきます。現地に行くからこそ分かること、現地に行かなくとも分かること、それぞれあると思います。そして内に居るから見えること、内に居るから見えなくなること、外に居るから見えること、外に居るから見えないこと、それぞれあると思います。当たり前のことだと思いますが、違うのでしょうか。はい、脱線しましたね。
ともあれ、非常にラップは上手だと思うので、違うテーマの物を聴いてみたいと思いました。


もふもふさんの「何となく」。リリックは捨て鉢になっていると言うことなんでしょうか。英語使用率が高いのは、英語圏の方を意識されてるのでしょうか。隠語を使ってるあたり、英語が得意な方なのでしょうね。それは兎も角、葉っぱのやりすぎは注意してくださいね。医学的なことは分かりませんが、法的には罰せられますので。
トラックは良い感じなのですが、音色ごとの音域のかぶりや音量のバランス、あと定位などの考慮されると聞こえが格段に違うように思います。たぶん、好きな音色をどんどん選択して打ち込んでいったのでしょう。気持ちは良く分かります。今のままでは打ち込んだだけの状態という感じに聞こえて、非常に勿体無いので、ミックスダウン前に客観的に聞いて、調整をされるのが望ましいと思います。次回作が楽しみですね。