感想とか


Hizuru Pilgrim(ユーザーネーム)さんのトラック。聞き始めて、これは凄い大ネタの長尺使いと思ったらそのままのものにドラムを加えた物なのですね。解説をちゃんと読んでれば分かることでしたね。ニコ動の中では十二分に成立するのではないでしょうか。これは使いたいMCさんもいるんじゃないかと思います。個人的には、もうちょっとアコースティックな感じのビートでも良かったかもしれませんね。もともと曲の一部であるかのように偽装してビートを差し挟めたら、なおカッコ良いと思います。ニッチ的な願望でしょうか。



仮トンさんの「昼下がり」。トラックはcometさんのバルーンファイトネタの物ですね。ラップも非常に上手く、トラックも良いですね。ただ、解説にあるようなふわふわ感を個人的に感じることは出来ませんでした。トラックのネタが浮遊をイメージさせはしますが、音そのものにそれほど浮遊感はなく、むしろビートと絡んでどっしりと安定してるような印象すら覚えます。また、ロービットなネタの存在感が強すぎて、折角の仮トンさんの声に意識が向かうことを阻害しているように思いました。しかしながら、こしの強いトラックにするすると流れるように乗る仮トンさんの声は、浮遊感とはまた別の聴き心地を持っていて、これはこれで得がたい不思議な組み合わせという気もしました。この不思議な感じをふわふわと表現されたんでしょうかね。実際どうなのでしょうか。



ytrさんとクリア受信さんの「FREE SMILE」。トラックはMonoghさんの軽快で少し可愛らしいような音使いが特徴のアレですね。楽しい感じが良く伝わってきますね。第三者に意味が汲み取れないのは仕様のようなので、そこは放棄して聞きました。クリア受信さんのパートでノイズが入ってるようで、ちょっと勿体無かったです。極端に気になると言うよりは、意識してると結構拾える感じでしょうか。メイド何某の件が面白かったです。米でも指摘がありましたが、二人の声が似ているとまでは言いませんが、確かに近い印象を受けました。今後段々変わっていくと思いますが、現状では若干平坦な感じに聴こえますね。しかし、この曲に関しては逆に、変な耳障り感なく楽しげに聴こえるので、結果的にプラスに機能しているように思いました。離れた土地に住む二人が曲作りを通して友情を育むのであれば、そこには意味があると思いますよ。御布施はほどほどに。



MC壁さんの「何時から何時まで」のhitosapienceさんによるリミックス。余計なものは何一つ足さず、そして再現性を下げることこれを厭わずということでしょうか。Lo-Fi感が壁さんのラップの雰囲気にプラスαの何かを加えてる感じがしました。こういう曲を聴くと、派手さとか無くても全然成立するものだなぁと分かっていたはずなのに、思い知らされました感じですね。そして少し凹みました。



sing-蟻さんのトラック。ブラジリアン組曲をサンプリングしたとのことです。前半部は四小節ループで長尺使い、後半は一小節単位でピッチをかえながらということでしょうか。動画エンコードの際でしょうか、高音部が削れた結果、金物の音がシャリついてしまいましたね。周期的にローパスを通したビートをメインのビートに重ねたようなゴチャゴチャしてるところがありましたが、正直狙いが良く分かりませんでした。傾向でいうとこういうトラックは、需要が高いように思います。狙いどころは的確なのではないでしょうか。さっそく使われた方もいるようですね。